印刷用紙の作り方について

紙は雑誌や書籍、パンフレット、チラシやティッシュペーパー、あるいは段ボールなど、私たちの身の回りの様々なところで使われています。しかしそればかりではなく、建材やICカード、プリント基板など、一見しただけでは紙とは分からないもににまで使用されているのです。そのため、紙の作り方も一通りではなく、用途に合わせて変えています。例えば、ティッシュぺーパーとトイレットペーパーでは、見た目も用途も似てはいますが、求められる機能が違います。前者では水に濡れても使えることが求められ、逆に後者では水に溶ける(水の中で繊維が溶ける)ことが求められます。では、印刷用紙はどのようなことが求められどのような技法で作られているのかを見ていきます。印刷用紙に求められる条件の第一は、印刷仕上がりの良さです。これには、原稿を忠実に再現するばかりでなく、より質感や高級感も表現できることが望まれます。

そのため、高度な印刷用紙ほど、これらの要求を満たすように作られています。紙の作り方は、簡単に言えば木材などから繊維を抽出し、それを組み合わせ、固まらせたものだということができます。こうして取り出されたパルプにはまだ色が着いているため、漂白を行い、さらに繊維を機械で揉みほぐす作業を行います。これによって繊維の表面積を増やして絡み合わせることによって紙を強くしているのです。その上で、印刷の適性を良くするために、様々な薬品を添加します。この状態のパルプは、水で薄められて分散されています。これを『紙料』といい、さらに抄紙機によって紙を抄く作業を行います。作業は高速で動いている網の上に紙料を流し込み、網目に引っかかって残ったパルプの繊維を乾燥させて、紙にします。しかしこのj方法では網に面した部分に網目が残り、紙の表裏の差が大きくなるため、現在では上部にも網を設け、サンドイッチ状態にして紙の表裏差を少なくした『ツインワイヤー方式』が主流になってきています。こうして抄いた紙は、プレスしながら水を搾り取り、ドライヤーで乾燥させて巻き取ります。さらに、巻き取った紙に印刷適性を高めるため、塗料を塗工するものもあります。

これを『塗工紙』といい、反対に塗工しない場合は『非塗工紙』といいます。なお、こうしてできた紙は、最終的には所定の寸法の巻き取り紙、あるいは枚葉紙(平版)に仕上げて完成となり、その後で出荷されます。このようにして印刷用紙は作られているのです。